SDGsのゴールとは?

SDGsは、2015年に掲げられた、世界で達成しなければならない目標のことを指します。その範囲は多岐にわたるため、「SDGsのゴール」と聞いても、何のことだかわからない人は少なくありません

そこで今回は、SDGsの17のゴールについて触れながら、SDGsの理念が経営にもたらす影響など詳しく解説します。

SDGsのゴールとは?

SDGsの正式名称は「sustainable development goals」です。日本語に直訳すると「持続可能な開発目標」となります。

世界中のすべての人々がいつまでも幸福に暮らすことができるために、必要だと考えられることの総体がSDGsとしてまとめられました。

そのため、SDGsは単一のゴール(目標)ではなく、自然・気象・飢餓・貧困・権利・差別など個々の問題に対して設定されています。

なお、SDGsが生まれる前の15年間、世界はミレニアム開発目標(MDGs)に取り組んできました。

ミレニアムと名のつく通り、2000年に国連サミットで採択。このミレニアム開発目標に取り組んだおかげで、貧困や教育などの分野で大きな成果を得ることに成功したのです。

MDGsの対象は途上国に限られたものでしたが、SDGsは途上国に限らずすべての国が取り組む目標として掲げられました。

それは世界の問題が一部の国だけで解決することができないと、考えられるようになったからです。

話を戻しましょう。SDGは17のゴールと169個のターゲットから成り立っています。詳細は以下のとおりです。

出典:林野庁「第1部 特集 第1節 持続可能な開発目標(SDGs)と森林(1)外務省仮訳」

SDGsの理念が経営にもたらす影響

企業がSDGsの理念を経営に取り込むことを、SDGs経営といいます。ビジネスにとって負担だと考える経営者も多いですが、逆に成長の糧にできます。

SDGsが掲げる目標を目指しながら、収益面でも成長していくことが可能だからです。

また、よい影響の1つとしては、若者の支持を集められるという点だといえます。若者の意識は変化しており、以前よりも人権や環境への意識が高まっているようです。

SDGsの理念を大切にしていけば、自然と彼らと同じ方向を向くことができるようになります。

また、マーケティング面でもSDGsは重要です。全く環境に配慮していない広告や、多様性を無視したコマーシャルは、企業イメージを損ない消費者が離れる原因になるでしょう。

SDGsのゴールは必ず達成すべき?

SDGsは包括的で幅の広い目標です。そのため、すべてのゴールを達成するのは、骨が折れるといえるでしょう。

しかし掲げられた目標は人々が幸福に暮らしていくためには、避けては通れないものです。未達成でも罰せられることはありませんが、必ず達成することが求められています

【まとめ】SDGs17目標のゴールを知ることから始めよう

SDGsの掲げる理念は幅広い内容を含んでいます。その中には抽象的であったり、自分には関わりがないと思えるものもあります。

しかし、SDGsのゴールは関連性があるため、1つの目標を達成するには他の目標にも真摯に取り組まなければなりません。この機会に、まずは17目標のゴールを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。