オーストラリアがやっているSDGsへの取り組みとは?

世界が取り組むSDGsの達成度で、ランキング上位を占めているのは北欧諸国。それに次ぐ位置にいるのがオーストラリアです。

今回は、オーストラリアの取り組みが評価されている理由、日本の取り組みと何が違うのかを解説します。

オーストラリアが上位国である理由

オーストラリアが、SDGs達成度のランキングで上位に入っている理由は、気候変動による影響が大きいといえます。

つまり、ふだんから気候変動に備える意識が高いため、それがSDGsのランクアップに影響を与えているのです。

ここでいう気候変動の代表例は、森林火災、水不足、海洋汚染などがあります。

たとえば森林火災ですが、人間だけでなく野生動物も犠牲になります。2019年9月に発生した森林火災は、日本の国土面積に換算して約半分も焼ける被害をもたらしました。

WWFジャパンの調査によると、大火災の影響を受けた野生動物は30億頭以上と推定されます。その際にオーストラリアのシンボルとも言えるコアラは、生息数の3分の1が死んでしまったということです。

SDGsを達成するためには、社会のあり方を従来とは大きく変えなければいけません。そのためには、政府だけでなく企業や人も一体となって問題に取り組む姿勢が必要です。

気候変動による影響が大きいオーストラリアの場合、国民が強い危機感を抱いていたため、一致団結して取り組むことができました

結果としてSDGs達成度が高くなり、他国よりも高く評価されることになったのです。

オーストラリアと日本との違い

オーストラリアでは、国家戦略として石油由来のプラスチックを廃止する取り組みが行われています

段階的に不要なプラスチック製品を禁止することで、海洋汚染を防ごうという試みです。

日本でもレジ袋有料化などの取り組みをしていますし、食品等の包装でプラスチックを使用しない企業が増えてきました。

しかし、依然としてプラスチック製品が世の中に多く流通しているのが現状です。その影響もあって、未だに日本ではプラスチックごみによる海洋汚染問題が解決していません

日本はオーストラリアほど熱心に取り組んでいないということで、SDGsの評価に差が出るのも当然だといえます。

また、オーストラリアは、男女格差縮小の取り組みにも熱心です。その点、日本はジェンダー平等からほど遠く、多くの課題を抱えています

ここでは、オーストラリアと日本違いの一部をお伝えしました。期待するほど成果が出ていない日本は、これらの違いをよく理解しなければならないでしょう。

【まとめ】日本と共通点の多いオーストラリアを参考に!

SDGs達成度のランキングで上位に入っているオーストラリアは、日本と同じ海洋国家であり、海洋汚染など共通した環境問題を抱えています。

日本もランキング上位を狙うのであば、オーストラリアから学ぶことがたくさんありそうです。この機会に少し時間を取って、オーストラリアの取り組みについて調べてみてはいかがでしょうか。