今さら聞けない!SDGs本当の狙いとは?

世界中で一斉に取り組んでいるSDGsですが、日本ではようやく認知度が高まってきたところ。現状としては、まだまだ「SDGsって何?」という人が少なくありません。

また、SDGsのことを多少知っている人でも、「SDGsをやる目的とは何か?」と質問された場合、正確に答えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。

そこで今回は、SDGsが誕生した背景を交えながら、SDGsの本当の狙いについてまとめてみました。併せて、専門家の見解もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

SDGsの本当の狙いはシンプルに1つだけ

SDGsの狙いを語る上で外せないのは、「ESG」と「CSR」の2つ。「ESG」は、Environment(環境)Social(社会)Governance(ガバナンス)の頭文字で構成された言葉です。

この3つに取り組む企業を重視、あるいは選別して行う投資のことを、ESG投資といいます。一方、「CSR」は、企業が果たさなければならない社会的責任のことです。

「ESG」は企業視点「CSR」は企業と投資家視点で取り組まれてきたという観点の違いはありますが、近年世界的に重要視されており、日本国内でも少しずつ取り組みが始まっていました。

ところがあるとき、「ESG」「CSR」ともに、似たような問題点が浮かび上がってきたのです。それは、地球全体が抱えている問題・課題を解決するまでには至らなかったことでした。

その問題や課題を解決するために世界のトップが話し合い、辿り着いた結論がSDGsだったのです。つまり、SDGsの本当の狙いとは、地球の問題や課題を地球に住むすべての人たちで解決する社会づくりにあります。

そういった経緯があり、各国が、国民にも働きかけて「みんなでSDGsに取り組もう!」と謳うようになったのです。

ようするに、SDGsの本当の目的は他人事ではなく、私たちの暮らしに直接かかわってくる重大なことなのです。

専門家が考えるSDGsの狙いとは?

SDGsビジネス総合研究所理事長の村井哲之さんは、ある世界的なシンクタンクの方に「SDGsとは何か?」と問いかけたことがあったそうです。

するとその方は、「先進国が振り向くと、経済力においてすぐそこまで中国やブラジルなどの新興国が迫ってきていた。彼らの成長を抑えこむためのものだ」と語ったといいます。

村井さんの真意や真実はさておき、これまで発展途上国といわれてきた各国の経済発展が、著しく加速しているのは事実です。

そのような国々が存在する一方で、先進国として在り続けてきた国が、その地位を守るための施策としてSDGsを活用している可能性はゼロではありません。

そういった意味では、専門家が考えるSDGsの狙いの1つとして、参考程度に頭の片隅に置いておくのも一考です。

【まとめ】SDGsの本質を理解することから始めよう

今回は、SDGsの本当の狙いについてお伝えしました。SDGsで掲げる各目標は、社会的に考えれば大切なことばかりです。本質的な取り組みをすれば、必ず人々は評価をするでしょう。そのために重要なのは、SDGsの本質を理解すること。本質がわかれば、SDGsの狙いが理解しやすくなるはずです。ぜひこの機会に、学びを深めてみてはいかがでしょうか。