【国内&海外】SDGsの面白い取り組みを紹介
最近、テレビのニュースや新聞、雑誌、ネットニュースで目にすることが多くなった「SDGs」。世界の貧困題や環境問題など17の目標を設定し、2030年までに解決することを目的としています。
すでに多くの企業が導入していますが、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。今回はその中でも「面白い取り組みをしている企業」をご紹介していきます。
【国内2選】面白い取り組み事例
無印良品「おゆずり良品(古物販売)」
無印良品を展開する「良品計画」は、以前よりリサイクルの取り組みに力を入れています。たとえば、衣服やプラスチックボトルのリユース、リサイクルなどがありますが、ここで取り上げるのは「おゆずり良品」。
元々、良品計画では「捨てないくらし、譲りあうくらし。」をテーマに、不要になったモノを回収し、必要とする別の方に引き継ぐ活動を推進してきました。
それに加えて登場したのが「おゆずり良品」。自分には”不要品”でも、誰かにとっては価値ある品と考え、ゴミ削減、元の持ち主の思いの引継ぎを目的とした活動に取り組んでいるのです。
ネスレ日本「紙パッケージと抽出後のコーヒー粉で衣服を製作」
ネスレ日本は業界初と取り組みとして、日清紡グループと共同で「使用後製品をリサイクルした衣服」を製作しています。具体的にいうと、回収した紙製の詰め替え容器「ネスカフェ エコ&システムパック」と、ネスレ日本直営のカフェで出た抽出後のコーヒー粉を使ってTシャツとエプロンを作っているのです。
「ネスカフェ エコ&システムパック」は繊維、コーヒーかすは染料としているのだとか。しかも制作したものは、ネスレ日本直営カフェ「ネスカフェ 原宿」のユニフォームとして活用しているといいます。
なぜ、このような取り組みをしているのかというと、ネスレ日本は主力商品の包装材料を従来のプラスチックから紙に変更し、海洋プラスチックごみの課題に向けた取り組みを推進しているから。衣服制作は、その一環のなです。
【海外2選】面白い取り組み事例
オランダ「ファッション図書館」で季節に合わせて服をレンタル
オランダにある「ファッション図書館」では、1シーズンだけで廃棄されることも少なくないファッションに、持続可能な新しい取り組みを提案しています。代表例は、オランダ・アムステルダムにあるLENA。サステナブルなファッションブランドや質の高いヴィンテージウェア、地元のデザイナーによる服をレンタルサービスを提供しています。
また、こちらの店舗ではクリーニングサービスも行っており、借りた服をそのまま返すことも可能。面倒がなくて便利です。実際に使って気に入った服は、購入することもできるのだとか。おしゃれを楽しみながら、SDGsに取り組めるのは魅力的だといえそうです。
米パタゴニア「廃棄プラスチック製漁網で衣類を製作」
アウドドア商品などを提供する米ブランド「Patagonia(パタゴニア)」は、商品の一部にリサイクル素材を使用しています。代表例は「ネットプライス」。これは、南米地域の漁師から漁網を回収し、加工してつくったものだそうです。
海洋汚染の原因の1つとなっている漁網の回収を推進するだけでなく、地元の漁師の副収入にもなっているといいます。パタゴニアはこの取り組みを2020年から行っていますが、それ以前からも自然環境の保護や回復なために、売上の1%を米国内外の環境保護団体へ寄付しています。元々、独自でSDGsを推進してきた企業といえそうです。
クラウドファンディングを使った面白い取り組み事例
こどもの国「豊かな緑の森」サステナブルプロジェクト
横浜市青葉区と、東京都町田市の間に位置する「こどもの国」。約100万平方メートルの敷地と、多摩丘陵の豊かな自然が特徴です。
「豊かな緑の森を永く維持するための新たな植栽」や「ご来園者の安全と景観のための樹木の伐採や竹林の整備」などの目的で、朝日新聞社が中心となり2021年にクラウドファンディングを実施。約1ヵ月で目標金額を超え、1,500万円もの資金を集めています。
【まとめ】今後も、SDGsに取り組む企業から目が離せない!
今回は、SDGsの面白い取り組みを行っている企業をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。ゴミの削減やリサイクルだけでなく、クラウドファンディングを利用した地域の環境維持など、SDGsにまつわる活動は様々であることがわかります。
今後も、SDGsに取り組む企業は増えていきそうですので、あらゆる企業の活動に注目していきたいところです。