SDGsとは?わかりやすく解説してみた
2015年に誕生した「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」。最近、SDGsという言葉をよく耳にするけれど、なんのことだかさっぱりわからないと言う人も多いのではないでしょうか? SDGsに興味を持って調べてみても、難しくて理解できなかったり、どのようなことを押さえればいいのかわからなかったりすることもあると思います。
そこでこの記事では、これからSDGsを学ぶ方向けに、SDGsの定義やSDGsの要である「17の目標」、SDGsをやらないとどうなるのか?について解説していきます。ぜひ、SDGsを理解する第一歩として参考にしてみてください。
SDGsは世界共通の目標の1つ
SDGsの正式名称は、「Sustainable Development Goals」。エス・ディー・ジーエスではなく、エス・ディー・ジーズと読みます。日本語訳は「持続可能な開発目標」です。このあたりのことは、身近なところで見掛けたことがあるのではないでしょうか?
そもそも、「持続可能な開発目標」とは何かというと、世界中のすべての人が、いつまでも幸せに暮らせる世の中をつくるために掲げられた目標のことです。古くから世界のリーダーたちは、自然破壊や異常気象、飢餓、貧困、差別など、様々な課題について議論してきました。
しかし、なかなか課題を解決することができず、頭を抱えてきたのです。その流れが変わったのが、2015年開催の国連サミットでした。
現在、世界が抱えている課題を17の目標に落とし込み、それを世界中の一人ひとりが自分事として捉え、2030年までにみんなで解決していこうと決まったのです。これが、SDGsの始まりでした。
SDGsの要は「17の目標」
世界のリーダーたちが集まって決めた「17の目標」。すべての目標に取り組むのは現実的ではないため、まずは概要を把握し、できることから取り組んでいくことが大切です。
SDGsの「17の目標」には、169のターゲット(指標)が設定されています。これらのターゲットは、「17の目標」の達成度や進捗状況を、確認しやすくするために設定されたものです。
「17の目標」や「169のターゲット」の詳細は、かなりの情報量になるため、別の機会に解説したいと思います。なお「17の目標」の概要に関しては、上記の図を参考にしてください。
現段階では、SDGsの「17の目標」や「169のターゲット」とは何かという基礎部分を押さえておけば大丈夫です。
SDGsをやらないとどうなる?
SDGsに取り組まないからといって、何らかの罰則があるわけではありません。けれども、今と同じような暮らしができるかというと、それは難しいといえるでしょう。理由の1つとして、地球環境が追い込まれていることが挙げられます。
たとえば、2022年5月中旬、インドのバンダ地区では気温が約50度まで上がりました。温暖化の影響だけとはいえないものの、異常気象のひとつといえます。また日本の東京では、6月下旬に147年ぶりの猛暑となりました。
気象庁によると、地球全体の気温が高くなっていることに原因があるそうです。日本は元々、自然災害が多い国ですが、このまま温暖化が進めば、さらに災害などが増えてしまうかもしれません。
SDGsに取り組まなかったからといって、今すぐ地球が滅びるわけではありませんが、安心して暮らすことは難しくなっていくでしょう。これは、地球温暖化という問題だけでなく、食糧危機やごみ問題、人権問題、差別など、あらゆる課題においていえることです。
そんなふうに考えていくと、今すぐSDGsに取り組まなかったとしても、近い将来、取り組まざるを得ない状況がやってくるといえます。
【まとめ】SDGsの基本を「知る」ことから始めよう
SDGsは、世界規模であらゆる国の人たちが取り組んでいます。SDGsのすべてを把握することは難しいものですが、まずは「知りたい」という気持ちを持ち、出来る範囲から取り組むことが重要なのではないでしょうか。
今日からさっそく、周囲を見回してみてください。身近なところにSDGsが溶け込んでいることに気づくはずです。ぜひ、あなたが興味の持てるところから、SDGsに関する理解を深めてみてはいかがでしょうか。